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災とSeeing

名古屋大学 減災連携研究センター、(株)CBCテレビ、(株)中日新聞社、(一社)中部地域づくり協会 地域づくり技術研究所
災とSeeing(10)伊勢湾の津波と大湊(三重県伊勢市)

所在地

灯明台跡:三重県伊勢市大湊町
波除堤石垣:三重県伊勢市大湊町(日保見山八幡宮付近)
志宝屋(しおや)神社:三重県伊勢市大湊町字明神24
大湊町 津波避難施設(タワー):三重県伊勢市大湊町528-1

■ 灯明台跡・波除堤石垣
安政元年(1854年)11月4日 午前9時頃、熊野沖から遠州沖、駿河湾内に至る広い海域を震源とするマグニチュード8.4の「安政東海地震」が発生しました。その地震による津波で、江戸時代(1846年)に建てられた高さ6.3mの灯台が流されました。今もその基礎の石垣が残っています。
また、大湊町には海岸堤防の被害の絵図も大切に保存されており、灯明台跡の近隣には、江戸時代、享保13年(1728年)の暴風雨による海岸線の被害を受けて建設された「波除堤石垣」が今も残されています。
灯明台跡周辺海岸

灯明台跡 看板

波除堤石垣
■ 志宝屋(しおや)神社
伊勢神宮豊受大神宮(外宮)の末社。明応7年(1498年)8月25日 午前8時頃、遠州灘、熊野灘沖を震源域とするマグニチュード8.2~8.4の「明応地震」が発生し、志宝屋(しおや)神社はその地震による津波で流されました。神社は1644年に再興され、式年遷宮の際(40年に一度)に建て直されています。現在の社殿は令和2年(2020年)5月に建てられました。
■ 大湊町 津波避難施設(タワー)
大湊町には津波避難タワーが設置されています。2階と3階が一次避難するスペースになっており、災害用簡易トイレやランタン、発電機、飲料水なども倉庫に備蓄されています。

外観

備蓄倉庫

備蓄品
■ 周辺のトピックス(伊勢神宮豊受大神宮(外宮))
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)は、衣食住、産業の守り神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされています。豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神(みつけかみ)です。また、取材日は、幸運にも外宮の神馬「笑智(えみとも)号」に会うことができました。
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